酸化型コエンザイムQ10
酸化型コエンザイムQ10
酸化型コエンザイムQ10をご存知でしょうか?
ひとくちに、コエンザイムQ10といっても、働きによって2種類のコエンザイムQ10があります。
その中でも、サプリメントなどに一般的利用されている
コエンザイムQ10が酸化型のコエンザイムQ10です。
そもそもコエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリアに存在し、
エネルギーの大部分をつくり出している補酵素です。
コエンザイムQ10は、心臓の筋肉や、
骨格筋、肝臓や腎臓に多く存在するといわれています。
コエンザイムQ10は通常体の中で合成されますが、
その生産量は20歳をピークに加齢とともに減少していきます。
臓器の中でも心臓では、40代で30%、80代では50%以上が失われます。
コエンザイムQ10は主に、抗酸化作用、免疫機能の強化、
心臓機能の維持、筋肉や皮膚の修復などの効果があります。
ちなみに、酸化型コエンザイムQ10は、
そのままの形では何にも効果が期待できません。
還元型コエンザイムQ10への体内での変換が必要となります。
酸化型コエンザイムQ10の体内変換
酸化型のコエンザイムQ10は、小腸から吸収され
てリンパ管に移行する過程で「還元型のコエンザイムQ10」に変換されます。
その後、血液によって心臓や腎臓などの臓器に運ばれてから
本来のコエンザイムQ10としての働きを発揮します。
つまりは血中に存在するコエンザイムQ10は、
その95%が還元型であるといわれています。
つまり、酸化型コエンザイムQ10は、
還元型コエンザイムQ10に変化することで、
はじめて体内でうまく作用するようになります。
しかし、ここで一つ問題があります。
摂取した酸化型コエンザイムQ10が
全て還元型コエンザイムQ10に変換されるわけではないのです。
酸化型コエンザイムQ10の問題点は、
加齢やストレスなどで、還元型コエンザイムQ10に変換する力が低下することです。
変換する能力が低下すると摂取したすべての酸化型コエンザイムQ10が
還元型に変換されず、変換されなかったものは体外へ排出されてしまうのです。
そのため、摂取するコエンザイムQ10の種類には気をつける必要があります。
実際、市販されているコエンザイムQ10のサプリメントは
コストや製造方法の関係から酸化型コエンザイムQ10が多いようです。
年齢が若く、体内での変換能力が高い方は、
酸化型のコエンザイムQ10でもいいでしょう。
ある程度の年齢の方は、酸化型コエンザイムQ10ではなく、
還元型コエンザイムQ10など違う種類のコエンザイムQ10を選びましょう。
酸化型のコエンザイムQ10のいいところは、
コストが安いということや、商品数が豊富で選択肢が多いということです。