コエンザイムQ10と高血圧
コエンザイムQ10と高血圧
コエンザイムQ10は、高血圧改善に効果が期待できます。
血圧とは、血液が心臓のポンプ作用によって全身の血管に押し出され、
血管の中を流れる血液が血管壁に与える圧力のことです。
心臓が収縮して血液を送り出すことを、収縮期血圧または最高血圧といいます。
逆に心臓が拡張するときの血圧のことを、拡張期血圧または最低血圧といいます。
高血圧とは、運動などで一時的に上昇する血圧とは違い
安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。
高血圧になると血管に常に負担がかかるため、
血管の内壁が傷ついたり、動脈硬化を起こしやすくなります。
この高血圧状態が長期間続くと、
脳卒中などの脳血管疾患や心臓病、腎疾患の原因となります。
高血圧の基準は、診察室血圧値で140/90mmHg、
家庭血圧で135/85mmHgで、これ以上の場合は高血圧として治療が必要になります。
また、上の血圧と下の血圧の数値の差が
60以上差が開くと脳卒中や心筋梗塞の一歩手前ですので、
上昇値だけでなく、上と下の数値の差にも気をつけましょう。
コエンザイムQ10と高血圧対策
コエンザイムQ10は高血圧に良い成分とされています。
コエンザイムQ10は、強い抗酸化作用によって、
血中コレステロールの酸化を防ぎます。
その結果、血管の弾力性が保たれ、
動脈硬化の予防に効果があるとされています。
コエンザイムQ10は、他の抗酸化物質である、ビタミンEやβカロテンよりも
悪玉コレステロール(LDL)の酸化を防ぐ効果があります。
動脈硬化を防ぐことで、高血圧の予防にもつながります。
また、コレステロールの薬(スタチン系)を長期的に服用している方は、
コエンザイムQ10の体内合成が阻害されてしまいます。
そのため、通常よりもコエンザイムQ10が不足になってしまいます。
そうすると、コエンザイムQ10の欠乏症状である
ダルさ、関節痛、筋肉痛などが出るようになります。
高血圧の方やコレステロールが高い方は、
健康のためにもコエンザイムQ10の摂取をオススメします。